こんにちは、くらしいきいき管理栄養士の山川です。
待ちに待った春の訪れを感じる一方で、
花粉の季節に憂鬱な気分を感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は「花粉症」の症状が出ている方に向けて、症状をやわらげたり、これ以上悪化させないために気をつけたいポイントをご紹介します。
快適な春を迎えるためのヒントとして、ぜひお役立てくださいね。
昔と花粉の質が変わっている?

花粉症を持つ人の数はこの20年で2.5倍になっており、いまや国民病といわれる病気になっています。
その原因のひとつと言われているのが大気汚染。
近年の大気汚染物質はサイズが以前より小さく、花粉のアレルゲンと一緒に体内に侵入しやすくなっているそうです。
するとアレルギー反応が過剰になり、
花粉症が発症しやすく、また重症化しやすくなることが研究で明らかになっています。
このような変化が、現代の花粉症の増加・重症化と関与していると考えられています。
症状を軽くするための対策

くしゃみや鼻水、のどの痛みなどツラい花粉症の症状。
少しでも軽減させるために、今すぐできる3つの対策をご紹介します。
①花粉との接触を最小限にする
花粉が飛びやすい気象条件をご存知でしょうか?
・雨上がりの晴れた日
・風が強い日
・気温が高めの日
・湿度が低く空気が乾燥した日
花粉の飛散量は一日の中でも増減を繰り返しており、「お昼」「夕方」に多くなる傾向があります。
飛散量を意識した行動で、できるだけ花粉を避けるようにしましょう。
②花粉を家の中に持ち込まない

玄関に入る前に、服や髪についた花粉を払い落とし、室内に花粉を持ち込まないようにします。
帰宅後は手洗い、うがい、洗顔を徹底しましょう。
花粉を洗い流すことで、目や鼻・口に触れるのを防ぎます。
特に目や鼻の周りは花粉が付きやすく、症状が出やすい場所なので、念入りに洗い流しましょう。

春は肌の不調を感じて皮膚科へ来院する患者が増加すると言われています。
その不調を引き起こしている可能性があるのが花粉で、これは花粉症でなくても起こるため、花粉が肌に付着しないようクリームやファンデーションでカバーしたり、帰宅時にすぐに洗顔をするなどの対策が大切です。
③免疫機能を維持する生活習慣を

花粉症の症状を軽減するためには、免疫機能のバランスを整えることが重要です。
免疫機能が正常に働くと花粉に対する過剰な反応を抑えることができ、症状の悪化防止につながります。
次のような生活習慣を心がけましょう。
●睡眠を十分にとる
睡眠が足りていないと免疫やホルモンのバランスを崩しやすくなり、症状を悪化させる原因にも。寝室の花粉除去や入浴など寝つきやすい環境を整えましょう。
●適度に運動する
運動不足で体力が低下すると免疫力が低下し症状が悪化する可能性があります。
花粉の多い日や時間帯を避け、屋内でできる運動で適度に体を動かしましょう。
●バランスの良い食事
免疫細胞が集まる腸の環境をととのえて免疫機能を活性化させましょう。
野菜や海藻などの食物繊維が多めの食事や、乳酸菌が多く含まれる発酵食品やサプリメントを摂り入れるのもおすすめです。
●過度な飲酒を控える
アルコールには血管を拡張させる作用があり、鼻詰まりを悪化させる原因になってしまいます。
またアルコールが体内で分解される際につくられるアセトアルデヒドはアレルギー症状を引き起こし、くしゃみや鼻水、鼻詰まりなどの症状を悪化させます。
なるべく控えるようにしたいですね。
花粉症対策に!おすすめ食材を使ったレシピ
腸内環境を整えることは免疫力アップへの近道。
おすすめは食物繊維やオリゴ糖、発酵食品。
善玉菌を増やし、腸内環境を改善してくれます。
アボカドの味噌ヨーグルトサラダ

発酵食品の味噌とヨーグルトでドレッシングを作りました。
お好みの野菜にかけてお召し上がりくださいね。
今回はアボカドとトマトを使いましたが、きゅうりやパプリカなどにも合いますよ。ぜひおためしください。

▼cookpadに飛びます▼
まとめ
花粉症の症状は個人差が大きく、生活習慣だけで完全に抑えることは難しい場合もあります。しかし、免疫機能を維持することは、症状の緩和や悪化防止につながります。
適切な治療を受けつつ、今回の対策を参考に、ご自身の体調やライフスタイルに合わせて無理なく継続できる方法を見つけてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。