こんにちは。管理栄養士の柴戸です。
9月9日は「栗きんとんの日」。
”重陽の節句”という、おめでたいこの日に栗きんとんを食べる風習があったことから制定されたそう。
きんとんといえば栗のイメージが強いですが、素材を変えれば様々なアレンジが楽しめる一品です。
今回はオーソドックスな栗のきんとんを始め、山芋やかぼちゃを使って作るアレンジきんとんをご紹介します。いずれも素材の味をじっくり味わえる優しいお味に仕上げています。
気になる方はぜひ作ってみてくださいね。
甘さ控えめでほっくり、豆乳栗きんとん
豆乳と栗の相性が良く、栗本来の甘みが引き立つレシピです。
栗はあたたかいうちに粗めにつぶすのがポイント。

- 栗 中10個
- 豆乳 150cc
- きび砂糖 大さじ4
- 塩(ゆで用) ひとつまみ
●下準備…栗はよく洗い、半日水につけておく
- 鍋に栗と栗が浸かるくらいの水を入れ、塩をひとつまみ入れて30分弱火でゆでる。
*ポイント参照 - 半分に切ってスプーンで鍋の中に中身を取り出し、豆乳、きび砂糖を加えかき混ぜながら弱火で20分ほど火にかける。
- 余分な水分を飛ばし、温かいうちに麺棒などで荒くつぶし荒熱をとる。
8等分に分け。1個ずつラップにのせ、茶巾しぼりにして出来上がり。
*ポイント*
ゆで上がったらすぐには鍋から出さず、お湯が手で触れる位になってからざるに上げるとアクが抜けます。

濃厚おいしい、かぼちゃのきんとん
かぼちゃは高い栄養価で、疲れ目、冷え性、肌荒れ、肩こり、動脈硬化予防などの効能が期待できます。素材の味がしっかり活きた、濃厚なきんとんです。

- かぼちゃ 300g
- きび砂糖 大さじ3
- 豆乳 適量
- かぼちゃの種 適量
*かぼちゃは固さをみて、豆乳を加減してください
- かぼちゃは皮をむきやすいようにレンジに30秒かける。皮をむく。
- 一口大に切り、レンジで5分加熱する。
- かぼちゃをつぶし、豆乳、砂糖を加え、なめらかになるまでよく混ぜる。
- ラップの上で一口大の大きさにとり、茶巾絞りにする。
お好みでかぼちゃの種をのせ出来上がり。

上品なやさしい甘さが魅力、山芋きんとん
なめらかな口あたりの山芋きんとん。
山芋で作ると手早くできて、上品な甘さに仕上がります。おせち料理にも。

- 山芋 350g
- みりん 大さじ2
- 砂糖 大さじ2
- 塩 少々
- ◎飾り用 クコの実8粒
- ◎飾り用 黒豆8粒
- 山芋は皮をむいて2センチ厚さの輪切りにし、水にくぐらせ、耐熱ボウルに入れる。
- ラップをかけて電子レンジ600Wで5分程加熱したら、熱いうちにすりこぎなどでつぶす。
- ②を鍋に移し、みりん、砂糖、塩少々を加え、弱めの中火にかけてよく練り粗熱をとる。
- クコの実はさっと洗って、ぬるま湯大さじ2~3に浸し水気をきる。
- ③を8等分に分け、1個ずつラップにのせ、絞って茶巾絞りにする。
- クコの実と黒豆を飾って出来上がり。

【番外編】もっとアレンジ!

かぼちゃと山芋のきんとんを組み合わせてみました!

素材違いで作った「きんとん」も舌触りは同じなので、組み合わせても違和感なく楽しめます。
彩りもぱっと華やか! おもてなしや特別な日の一品としても大活躍しますよ。
あなただけの2色きんとんを見つけてみてくださいね。
▼甘さ控えめなおやつとして「かぼちゃと豆腐のきんとん」をご紹介しています。
おわりに
「栗きんとんの日」にちなんで、きんとんのレシピを3つご紹介しました。
作ってみたいレシピは見つかりましたでしょうか?
なめらかで食べやすい「きんとん」は、小さなお子様から高齢の方まで幅広く楽しめる一品です。
この機会にぜひ作ってみてくださいね。