こんにちは。管理栄養士の柴戸です。
通院や入院の際に、主治医の先生と「うまく話せない」とお悩みの方はいらっしゃいませんか。
先生がいつも忙しそう、むずかしい単語が多く聞き取りづらい、頭が真っ白になってしまう。
もう少しうまく話せたら……、そんなお悩みを耳にすることがあります。
そこで今回は「主治医の先生と話すときのコツ」についてまとめてみました。
よいコミュニケーションをとりながら、不安や疑問をひとつずつ解消していきましょうね。
主治医とうまく話せない Q&A
主治医とうまく話すことができません……
Q:
現在通院しながら治療中です。
主治医の先生のことは信頼していますが、治療中の不安や心配事があっても、先生がいつも忙しそうなので、話すことにためらいを感じうまく話せません。
自分が納得できるよう、うまく先生とお話しするにはどうしたらいいでしょうか。
不安や疑問をそのままにしないで!
質問を明確にして、事前にメモにまとめましょう。
A:
治療法や病状について、いったんは理解したつもりでも、後になって不安や疑問がでてくることはよくあることだと思います。
自分が納得する診療や治療に結びつけていくためにも、自分から勇気をもって質問していきましょう。
とはいえ、外来診療では一人ひとりの患者さんに十分な時間を割くことができないのが現状です。
ですから、自分の気持ちをいかに簡潔にうまく伝達できるかが、短い時間の中で医師とコミュニケーションをとる大きなポイントになってきます。
おすすめは、先生への質問をメモにまとめておくこと。
何が聞きたいのか、どうしてそれが知りたいのか、私はこんな風に思っているが先生はどう思うか?など、自分がいま不安に感じていることや疑問に思っている点を具体的に書き出します。
そうすることで、自分の心のうちを明確に医師に伝えることができますし、お互いの理解もより深まるでしょう。
主治医の先生と話すときのコツ
自分の気持ちを簡潔にうまく伝達するためのコツを、3つのパートに分けてみました。
- 話す前の下準備
- 話しているとき
- 話し終わったあと
順番にご紹介しますね。
【下準備】 質問をメモしておく
「〇〇という症状がどうして起こっているのか知りたい」
「●●をどう対処したらよいか知りたい」など、担当医に聞きたいことを整理しておきましょう。
整理した内容は箇条書きにしてメモをしておくとスムーズです。
質問メモは先生の説明を聞く際に、一緒に診察室に持ち込みましょう。
【話すとき】 受け身にならない
医師の説明を聞くときにはメモをとっていきましょう。
説明を受けながらメモを取る自信がないという方は、医師に申し出てボイスレコーダーを利用するのもひとつの方法です。
ただし録音する場合は、必ず断りを入れましょう。
医師はなるべく患者さんにわかりやすく説明しているつもりでも、無意識に専門用語を使用していることもあります。
わからない言葉や内容があったら、医師の説明の途中でも、どういう意味か聞きましょう。
【話し終わったあと】 ふりかえる
診療が終わったら、大切なことを自分なりに書き出しておきましょう。
その場ではすぐ聞けなかった疑問などがあったら、次の診療時に確認できるようまとめておきます。
出てきた用語で聞く時間がなかったものなどは、インターネットや関連書で調べておけば、さらに理解が深まるはずです。
おわりに
今回は「主治医の先生と話すときのコツ」についてご紹介しました。
不安や緊張から頭が真っ白になり、うまく聞き取れない、自分の思いを伝えることができないという悩みを抱えているのはあなただけではありません。安心してくださいね。
事前準備や、話すとき、振り返りの時間を活用して、疑問点はしっかりと解消していきましょう。
よりよいコミュニケーションを通じて、少しでも不安がやわらぐことを切に願ってやみません。
少しでも参考になれば幸いです。
初めて病院にかかる際に持っていくと便利な「受診メモ」について。こちらの記事も参考にどうぞ。